てつがくを身にまとう

常識を問い直す、常識を問い直している自分を問い直す、自由に考える=妄想する、言葉にする……てつがくを身にまとえば怖いものなしか? 生きづらさ満開か?

てつがく(哲学)に何ができるか/できないか の妄想から始まる居場所さがし。どこへ向かうか……。

以下のイベント参加はすべて、どなたでも参加でき、無料です

1)てつがくカフェ

てつがくカフェは、当日集まった方で、テーマについて自分の思いや考えを語り、他者の声を聴く体験です。

 テーマに関連して、

・何をお話しいただいても大丈夫です。当たり前だと思っていることをあらためて問い直す発言は大歓迎です。

・ただ聞いているだけでも大丈夫です。答えられなかったり、意見が変わったりするのもokです。

・他の方と違う考えはどんどん言っていいです。お互いに他の方の発言への問いかけもしていただいて大丈夫です。

・他の方が話している時はさえぎらないでください。他の方に「攻撃」はしないでください。

・話したいことのある方は、挙手をして、進行役の私から指名されてから話し始めてください。

・てつがくの専門的な知識は必要はありません。

・参加者はフラットな関係です。全員の合意形成をはかる場ではありません。

・途中入退場自由です。

というようなルールで、対話の場を開催しています。参加は無料です。

 

てつがくカフェ@とみやでは、てつがくカフェ@せんだいの進め方に準じて、

下記のような2つの段階で進めていくことが多いです。

(1)テーマについて思っていることを自由に話す、お互いに問いかける。 

(2)(1)を受けて、テーマに関する「問い」をつくって出し合ってみる。 

 

てつがくカフェを開催してほしいテーマを募集中です。

2)哲学対話

 哲学対話は、主に1対1で、考えたいテーマについて「前提・常識を問い直す」ような哲学的な視点を含みながら、対話していきます。ご要望に応じて開催します(会場、オンラインどちらでも可)。直接的な回答が得られる保証はないですが、自身の考えていることに違った視点を得たい場合などにご活用ください。無料です。希望者は、居場所妄想会メール ibashomousou@gmail.com までお問合せください。


てつがくカフェ@とみや 6回目〔6月16日(日) 10時~開催予定 テーマ:情報弱者をめぐって〕

【日時】2024年6月16日(日)10~12時

【会場】富谷市まちづくり産業交流プラザ TOMI+ 1階フリースペース

【参加費】無料・申込不要・当日会場へ

【テーマ】情報弱者をめぐって

 「情報弱者」は、インターネット、TV、書籍・雑誌、他人との会話などから適切な情報を得られていない人と言えるでしょうか。「情報弱者」にならないためには、短時間で効率よく適切な情報をさがし取捨選択して身に付ける必要がありそうです。

インターネット・SNSやTV、書籍・雑誌には、情報があふれています。貴重な情報もありますが、本当に必要な情報に出会えているのか疑問もわきます。情報収集の時間は楽しくもあり、あっという間に時間がたち浪費にも感じます。多くの情報を知っている人は、話題が多く他人とつながりやすく、より多様な情報を得られる機会が増えそうですが、逆に情報や他人にふりまわされ自分を見失う面もあるかもしれません。

 情報量が多ければ、最適な結論が出せたり、ビジネスやスポーツでも勝てる確率は高まりそうです。大切だと思う情報を相手が知っていないと、話が通じない、前へ進まないと思ってしまいます。しかし、世界のすべての情報を手に入れることはできず、情報の適切な重みづけも難しいので、情報量が多くても、それを用いた結論の最適さには限界があるかもしれません。また、何が大切な情報かは、その人の価値観や目的・関心に左右されそうです。

 個人の生き方でも、組織や社会の意思決定でも、最適な情報量はどこでしょうか? 情報の取捨選択の仕方にコツはあるのでしょうか? 情報弱者というキーワードをもとに、思ったことを出し合い、いろいろ考えてみませんか。


てつがくカフェ@とみや 5回目は3月10日(日)10時~開催しました

 初参加2名の方を含む参加者9名、今日のテーマの企画者のゆっきーさんの「親しい友達とわかりあっていたと思っていたが、先日ずっとこうしてほしかったと言われた」経験を話していただいたことから始まりました。

 「自分と相手の境界線をどこにひくか」「パーソナルスペースの広い狭い」「ほしい余白」「秘密の共有範囲」が自分と相手で違う話題から始まりました。どういう関係でいたいのかが相手によって違うこと、そもそも誰とでも深い濃い関係or浅い関係を求める人かという違い、その時の気分・体調、などにも影響されるでしょう。秘密の交換も、相手と深い関係になりたいから、仕事を円滑に進めたい、優越感をもちたい、打ち明けてスッキリまで、いろいろな目的で行われます。その目的の取り違えも、関係のギクシャクを生むかもしれません。

 知りたいけど知りすぎる怖さ 知られたいけど知られすぎる怖さ、知る―解釈する―理解する・わかる・共感する・受け止めるの違い、「知っている」と軽々しく言ってほしくない、「理解している」と軽々しく言ってほしくないの違いなども話題に出ました。

 「相手を知る」ことは、相手を自分のなかに映しているので、自分のなかに教養・知識・経験が必要、さらに自分のことも未知なのに相手をよく知ることができるのか、相手は結局わからないし、あまり相手を知りたいと思ってもいない自分(や相手)がいることも語られました。

「相手は何を求めているのか」「信頼できるか」を情報、外見、態度などで判断・憶測し親しくなっていく不思議、ドライブ中やカフェなど長時間いっしょにいて相手を知りやすく、わかりあえる心地よさを味わえる環境がある話題もありました。

 その他にも、板書写真のように様々な話題が出ました。「未知の他者」「相手を知る加減」は永遠の課題かもしれません。前半ですでにかなり深まりも出たので、後半はこれまでと趣向を変えて、個々人の「相手を知る加減」を具体的に自分語りしていただきました。初参加2名も含めて皆さん積極的に自分を出していただき、また、議論を深めていただき、ありがとうございました。

 

 次年度以降も、皆さんがお持ちのテーマや”もやもや”をテーマにてつがくカフェ@とみやを開催していきたいと思います。テーマの提案をお待ちしています。

(参加者・テーマ提案者 藤原有希さんの感想)

たくさん気付きがありました! 深掘りもできましたし新しい視点もありました☆

1人でブレストするよりもいろんなシナプスが広がっていった感じです!

おかげさまでことーさんのグラフィックとかずこさんの進行でココロが満たされました!

集まったライブ感で問いと気付きと一体感は忘れられないです。

学習するものとはまた違った学びを得られて嬉しかったです!

皆さま本当にありがとうございました。


てつがくカフェ@とみや 5回目は、

【 テーマ】 相手を知る加減

【日 時】 3月10日(日)10:00~12:30 

【会 場】 TOMI+(富谷市まちづくり産業交流プラザ )3階 

【備 考】 無料・申込不要・当日会場へお越しください・途中入退室自由です。

「てつがくカフェ」では別の考え、反対意見はどんどん出していただくこと歓迎です。

 ただし、他者の意見を否定・攻撃する場ではありません。

 

【案内文】 他人を100%知ることは難しいですが、気になる人のことは100%知りたいという気持ちにかられます。わかりあいたいと思う相手と営業相手を知る加減はどの点で異なるでしょうか。

 憶測でその人を作り上げるようなことはしたくないと思いますが、相手を知ることは自分の投影という点もあります。ある行動から推測して「誠実」「クール」などというカテゴリーで他者を知ることの不完全さ、「相手は私をどう見ているのか」を知ることの難しさなどもあります。どうなれば相手を知ったと言えるのでしょうか。

 苦手な人でもその人を知れば苦手ではなくなることもあるでしょう。逆に相手を100%知ってしまうと、相手がイヤになることも多いかもしれません。相手のプライバシーの深い部分に勝手に土足で入りたくない、自分の知りたい範囲で知っていた方がよいなど「知りすぎない境界線」、こうして欲しいとか関係性を保つためにも「曖昧な知り加減の境界線」はあるでしょうか。どの程度(何%?)相手を知れば、自分の求めるつきあいができるのでしょうか。

 また、夫婦や親子だから相手をよく知っているわけでもなく、たとえ初対面でも深いコミュニケーションがとれる場合もあります。相手を知らない方がよい関係をもてることもあるのかもしれません。
 相手を知る加減、その難しさをめぐって、自由にてつがくしてみませんか?


てつがくカフェ@とみや 4回目は2月12日(祝・月)10時~開催しました

参加者8名で「生命をいただく」というテーマをめぐって、深い対話の時間をもつことができました。

はじめに、今回のテーマを提案いただいた小山真琴さんから現在の食や家畜についてのもやもや、ジレンマを具体的にお話しいただくところから開始し、まず参加者が自由に考えていることを出し合いました(板書内容写真1・2つ目)。最後に出しあった今後も考えてみたい「問い」は、3つ目の写真の板書内容でした。

 

「肉食と生命の尊重のもやもや」「家畜とは生き物と食べ物のはざま」だけではなく、

・生殖技術の高度化が進み生産性の高い牛が産まれるためのコントロールは人類に応用可能な時代に来ているなかで、私たちは優生思想に近い考え方にあらがうことができるのか?

・せっかく育てた牛だから無駄なくおいしく食べてほしいけど、食品ロスや食べものが必要なところに行き届いていない現実よりよい分配のあり方をめざすこともどうにかならないのか?

・自然とのたたかいのなかで家畜を育てて食べるという知恵・技術を進歩させてきた人間が、「生命をいただいている」という事実を見ないようにしていること、忘れていていいのか? 

・見たくないものを見ないで済む幸せもあるのか?

・「おいしいものを食べたい」という人間の欲望は認めてよいのでは?

・他者や他の動物に対する加害をできるだけ少なくする生き方を追求するとき、技術の進歩がすごく進めば解決するのだろうか? 

・何か課題が解決されると、次の課題を見つけて悩むのが人間というもの?

などをはじめ、さまざまな考え方が出され、それぞれに自分なりの収穫があった会ではないかと思いました。

ご参加いただき、ご意見をお寄せいただいた皆さんに厚く御礼申しあげます。

(参加者・テーマ提案者 小山真琴さんの感想)

今回初めててつがくカフェに参加させていただきました。

普段頭の中でグルグル考えてしまう言語化できそうで上手く表現できなかったりする想いを、あえてこの場にアウトプットしてみて、さらに参加者の皆さんと意見交換できたこと自体が、私にとってとても良い時間になりました。

内容に関して思うことは、様々なジレンマがありつつも、そのジレンマが生む課題ひとつひとつに対して、それぞれより良い方を目指したいという願望があるからこその技術の進歩なのだと改めて気付かされました。抗えない「自然」の中で生きているという事実や、自分自身の生命が続いている「仕組み」すらまだまだ解明されていない事実を忘れず、傲慢にならず、“良き塩梅”   で今後も考え続けていきたいテーマだなと思います。

参加させていただきありがとうございました。

てつがくカフェ@とみや では、引き続き、話題にしてほしいテーマを募集しています。

お気軽にお問い合わせください。 メール https://ibashomousou.jimdofree.com/ または問合せフォームから


 

【日 時】 2月12日(祝・月)10:00~12:30 

【会 場】 TOMI+(富谷市まちづくり産業交流プラザ )

【申込等】 無料・申込不要・当日会場へお越しください・途中入退室自由

   「てつがくカフェ」では別の考え、反対意見はどんどん出していただくこと歓迎です。

   ただし、他者の意見を否定・攻撃する場ではありません。

【テーマ】 生命をいただく

【案内文】

 私たちは「生命を大切に」と言いながら牛豚鶏魚を食べて生きています。ビーガンの人が口にする植物も「生命」です。一方で、食べることは自分自身という「生命」を大切にすることそのものとも言えます。

 衣食住の中でも衣や住は科学の進歩により、人工物に代わりつつあります。食も人工肉が生産される時代がすぐそこまで来ているとは言え、新鮮さや自然食材を好むナチュラル志向の人は多くいます。私たちは食と向き合った時に、それは「食材」であって、死んだ「生命」であることをあまり意識しないのではないでしょうか。食の背後に「動物や植物の死」があることは残酷でしょうか。食物連鎖の中で当然でしょうか。

 家畜や農作物を育てる農家からすれば「食べられてこそ本望」かもしれません。しかし、食べる側が「生命をいただいている」ことを考えないことで生まれる、現代の諸課題もあるかもしれません。

 「生命をいただく」というテーマで、自由に思考をめぐらせて、参加者で「てつがく」してみませんか?


てつがくカフェ@とみや 3回目 「選択と集中をめぐって」11/18(土)TOMI+にて 開催しました

第3回目の「てつがくカフェ@とみや~選択と集中をめぐって」を参加者6名で開催しました。

【日時】11.18(土)10001230 【会場】TOMI+(富谷市まちづくり産業交流プラザ とみぷら)

下記板書のようなまじめな議論を楽しく実施。自分がなぜそう考えているのかを、考えさせられる2時間半でした。

参加者からいただいた感想、当日出た発言内容の板書写真は以下です。

 

(参加者 佐竹さんの感想)

今回てつがくカフェに参加させていただきました佐竹です。

てつがくと言っても専門的な知識も不要で気軽に参加できてとても楽しかったです。

周りからは「考えすぎでは?」「そんなこと普通考えないよ」と言われるようなこともここでだったら十二分に語らえるので

個人的にも有り難い場所です。

今回は選択と集中というテーマで行いましたが無意識の選択や

選択と集中の関係性についてが印象に残っています。

 

集中をするには選択を排除しなければならない(それでが集中の定義かも)

しかしそれは集中することを選択しているのでは?と思考がぐるぐる巡り

選択という言葉がゲシュタルト崩壊するところでした笑

 

このような哲学的な話は煙たがられることも多いので皆さん真剣にそれでいて楽しく

語らえるこのてつがくカフェは参加して良かったなと思えました。

また次回がありましたら参加したいです!!

 

(参加者 野口さんの感想)

今回は参加人数が5人(古藤さん含めると6人)と少なめだったので、自分的にはリラックスして発言もいつもより多くできたので良かったです。

会の後考えたのは、このてつがくカフェ自体がテーマという枠の中で成り立っており、その枠を取っ払ったら私たちの議論はより深まるのかそうでないのか、ということでした。

印象に残ったのは「私たちは無意識に、選ぶ前に選択している」という発想でした。

会としては古藤さんと鈴木さんが上手くファシリテートしながら進めてくれたのでとてもやりやすかったです。次回もまたぜひ参加したいと思いました。ありがとうございました。




開催案内文より

【内容】選択する・集中すると聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? 「就職先、恋人、結婚を選択する」「仕事や勉強に集中できない」「事業の選択と集中の是非」……。

 個人の「選択・集中」と組織や社会の「選択・集中」は、どうつながっているのでしょうか。選択・集中できる・できない・する・しないは、どこから来るのでしょうか。多様性、寛容、効率、幸福、自由など他の価値観との関係をどう考えていくとよいでしょうか。それぞれが考える選択と集中の違いをふまえながら、選択と集中について考えてみませんか。

てつがくカフェは、テーマについて自分の思いを語り、他者の声を聴く体験です。皆様のご参加をお待ち申しあげております。

【主催・問合先】居場所妄想会 古藤隆浩・鈴木和子 ibashomousou@gmail.com

 

 


お試してつがくカフェ@とみや 2回目 「所有する? しない?」10/14(土) 開催しました

 第2回目の「てつがくカフェ@とみや」は10~60歳代の参加者12名で「富谷塾主催 妄想ミーティング」として10月14日(土)13:00~15:30 TOMI+(富谷市まちづくり産業交流プラザ とみぷら)にて開催されました。

 「所有する? しない?」をテーマに下記の趣旨を読んで参加していただいた方ということもあり、所属、自分らしさ、やりがい、居場所、記憶、他者からの承認などをもちたいという方が多かったです。ただ生きていくだけでは何か物足りない、という気持ちが共有された時間でした。また、いらないものとして多くの方の賛同を集めたのが「苗字(名字)」。姓で呼ばれたくない理由は各人さまざまながら企画者が想定しない盛り上がりを見せていました。

  【趣旨】 お金、もの、才能、個性、名誉、人望、地位、評価、魅力、仕事、生きがい、一体感、安定、自由、知識、学歴、未来、家族、仲間、居場所……

     あなたは何を持っていたい、所有していたいですか。何を手放したいですか。最小限持っていればよいもの、たくさん持っていたいものは何ですか。

    持っていると安心なものも多いですが、足かせになったり面倒なものも少なくありません。

    あなたにとって「持つ・所有すること」にはどんな意味がありますか。

   「所有欲」にとらわれたり、とらわれたくない気持ちはどこから来るのでしょうか。

【下記のように進めました】

 0)「てつがくカフェ」は、テーマについて、自分の思いを語り、他者の声を聴く体験です、そこから何が生まれるでしょうか、参加にあたって、哲学の知識はまったく必要ありません など簡単な紹介から開始しました。

 

1)「所有したいもの・こと/いらないもの・こと」を、参加者が具体的にあげていきました(板書参照)。

 

 2)「所有したい・いらない」という気持ちは、どこから来るのかを、それぞれにあげていきました。

  ・自分がいま何を持っているか喪失したかによって持ちたいものが変わるのではないか

  ・自信や希望、基盤、固定、肩書・所属のあるなしの他者との差、所有したいものの違い

  ・頭ではなくてもよいとわかるけど、やはり所有していたい気持ち

  ・他者のことを記憶、他者に記憶される、風景の記憶など、私の存在をだれかに認められたり、過去の私を思い起させるものを所有したい

 などをはじめ、板書のとおり、さまざまな背景があがりました。

3)所有を考えるうえでのキーワードや深めたいこと、気づいたことなどをあげていきました。

 安心や基盤をもっていることの大切さを前提にしながらも、「しばられるーしばられない」「今の自分を認めるー新しい自分になる」「所属ー自由」「人の嫌がることをするーしない」など矛盾した気持ちを深めること、みんな「所有したいもの/こと」が違うがそれを共有する時間の心地よさなどがあげられました。

10歳代から60歳代まで多世代交流の場が実現できました。



富谷塾 妄想ミーティング てつがくカフェを体験しよう~「普通って何だろう? 普通は生きやすい?」をテーマに 8/11初開催

 てつがくカフェ@とみや(たぶん)記念すべき初開催は、8/11参加者12名でTOMI+にて実施しました。 

 1)てつがくカフェ とは

  人と違った考えを出してよいけど人の話をさえぎったり攻撃してはいけない、専門的な哲学の知識は一切不要などてつが くカフェのルールを紹介。富谷市ゆるキャラ・ブルベリッ娘ちゃんのぬいぐるみをコミュニティボールにして、開始。

 

 2)てつがくカフェを体験しよう~普通って何だろう? 普通は生きやすい?」をテーマに 

 普通について考えたことを自由に述べてみる前半80分では、「年齢に応じて学校に行き就職していく普通」を皮切りに、「弥生時代以降2000年ぐらいの普通がいまにつながるが、その前の数百万年にわたる縄文時代の普通はどんなだったのか」「海外は食べながら授業受けるなどが合理的で普通とされている国もある」「普通にならなければと無理していたがある時から180度変わって普通は幻想、普通でなくてよいと開き直ることができた」「多数派のルールが普通になりやすい」「日本社会ではとくに同調圧力や忖度(そんたく)が働き普通が圧力になりやすい」「変化の速いSocoety5.0時代は普通すぎず自分らしさを追求したほうがよいかも」などさまざまな意見・考えが絶え間なく出ました

 

 てつがくカフェ@せんだいにならって、後半の50分は、前半の自由な発言を受けた問いやキーワードを出しあい、対話を深めました。

 「ここにいる12人の普通がそのまま共存するためにはどうすればよいか」「家族など近い人と普通が異なると許容しにくい」「よそ者や自分とちがう考えはよくわからないので怖く認めようとしないのでは」「日本人(宮城県民)は身内と認められると違いが許されるようになるのでは」「和は、皆同じという意味ではなく焚き火の周りを囲んでそれぞれが語るようなイメージがよいのでは」「普通は誰のためにあるのか、誰がつくっているのか」「マイノリティも生きやすい普通とは」「当事者活動など自分なりの普通が認められる場所がたくさんあるとよいのでは」「これからの時代の普通とは」「自分の普通、相手の普通はどこから来るのか」「自分なりのてつがく、個性を持ちすぎるとそれはそれでつらいのでは」など、さまざまな問いが出ました。

 

 終了後も余韻が残り、参加者の皆さんそれぞれ近くの方と語り合っておられました。

 話題に出た内容の一部のメモは下記板書のとおりです。参加者それぞれの「普通」への考え方や違和感が共有され、まじりあうことで、新たな「普通」や何かが生み出されていき、「みんなちがってみんないい」が真の意味で実現される場が広がっていくとよいですね。



てつがくカフェを体験しよう~「普通って何だろう?」開催案内文

 テーマについて考えたことを言葉にして、集まった人と対話してみる「てつがくカフェ」を富谷でも「富谷塾 妄想ミーティング」としてお試し開催できることになりました。

 参加にあたって、哲学の知識はまったく必要ありません。

【予定内容】

 1)てつがくカフェ とは

 2)てつがくカフェを体験しよう~普通って何だろう? 普通は生きやすい?」をテーマに

【日時】 2023811日(祝・金)10001230 途中入退室自由

【趣旨】「何が普通か」は個人ごとに違います。「普通」は他者との一致点を見出し関係・集団を維持するためにはある程度必要かもしれません。

しかし、「普通」は「普通でないと感じている人」を苦しめることもあります。また、個性の時代にあって、ある枠内ならば「普通でない」ことが期待される場合もあります。

 皆さん自身は「普通」ですか? 「普通」じゃないですか? 「普通」であることに、しんどい思いをしたことはないですか? または「普通」になれなくて/「普通」じゃないことをして、かえってしんどい思いをしたことはないですか? 

「普通」になることは、生きやすいのでしょうか? 生きにくいのでしょうか?

「普通」をめぐって、皆さんはどのような考えが浮かんだでしょうか。 

 

 テーマについて、自分の思いを語り、他者の声を聴く体験です。そこから何が生まれるでしょうか。皆様のご参加をお待ち申しあげております。

【問合せ先】富谷塾 居場所妄想会 鈴木和子・古藤隆浩 ibashomousou@gmail.com



てつがくカフェ@せんだいに参加してみませんか

次回は3月9日(土)14:00~16:30 せんだいメディアテーク1階でリアル会場開催。
 テーマ: 

   忘れ去られそうな"震災"のことをひろいあげる

 

てつがくカフェ@せんだいとは

https://www.smt.jp/projects/cafephilo/

 



てつがくを身にまとえば、何ができるか/できないか

(素人てつがく)

【問い直す】

 ・世の中の常識を問い直す

 ・「常識を問い直す自分」を問い直す

【考える=妄想する】

 ・この世界とはちがう別の世界があることを妄想・空想する =「可能世界」・SFの世界

【言葉にする】

 ・問い直し妄想した結果を言葉にする

【抽象的な言葉にする】

 ・「自由」「価値」「自立」「合理性」「関係」「客観」「責任」「全体」「個人」など

   ↓

【自分が自由になる・救われる】

  

【てつがくを使ってみる】

 ・抽象と具体を行ったり来たりする

 ・言葉にしたことを現実にしてみたいキケンな欲望・誘惑


てつがくを身にまとって地域へ~居場所妄想会のなかでのトライアル

・いろいろな人がいる

  ・変わった人が多い富谷塾の方の話を聴いてみたい! 教えてあなたの活動 推し活

  ・ふつうの人のいろいろな人生の話を聴いてみたい! カタルキク

・いろいろな考え方がある         読書会   シネマで妄想 

  (例)居場所・つながり→ない人を苦しめる→居場所がなくても大丈夫な社会に   

・ちょっと変わったことをする~おかしくてもダイジョーブ!? 

  (例)StartupWeekend富谷2022 チーム変態  ニッチな趣味

・わたしは、わたしであってよい/わたしであってはいけない のはざまで

   → 「できないから始めよう」(出口康夫)

     「自立とは依存先を増やすこと」(熊谷晋一郎)が実現する社会に向けて



 

私たちの てつがく(人文学風味)味わってください~Wear Philosophy 2024.1月時点事業構想案

てつがく・人文学のような「無形」のものを味わっていただくことを事業にできないか~~「シリコンバレーJStarX研修」「富谷塾 創業チャレンジプログラム」で学び試行中です。ぜひお問合せください。

1月20日(土)午後 富谷塾創業チャレンジプログラム  成果発表会で、事業構想案を発表しました。

   発表動画は、黒い画面の「YouTubeで見る」を押してご覧ください(開始20秒後から5分ほどです)。

 

お問合せは、ibashomousou@gmail.com または 下記のフォームからお願いいたします。

ダウンロード
★Wear Philosophy(古藤隆浩)発表.pdf
PDFファイル 3.2 MB

問合せ先

 E-mail  ibashomousou@gmail.com  または下記のフォームからご遠慮なくお問い合わせください。

メモ: * は入力必須項目です


富谷塾 妄想ミーティングとして「哲学・文学をビジネスの種にできるか」開催しました

【日時】 2023年10月19日(木)19:30~20:30 途中入退室自由

【会場】 ハイブリッド TOMI+(富谷市まちづくり産業交流プラザ)+Zoom オンライン

【対象】 どなたでも可 当日参加OK  【参加費】無料

【開催報告】

 難しくて役に立たず現実的ではないとされる哲学・文学をビジネスの種にすることができないかについて、参加者6名(会場5名 オンライン1名)でいっしょに考えていただきました。

 参加者はいずれも、これまで読書会やてつがくカフェなどに参加経験がある方で、哲学・文学を素人同士が共有する空間を経験した方でした。

 

 企画者としては、哲学・文学の学びの場づくり、哲学・文学の世界に浸る「癒し」の機会の提供では、お金をとりたくない気持ちが強いこと、そのため、哲学・文学好きな社長を見つけるなどをして、下記1)2)をビジネスの種として考えていることをお話ししました。

 1)発想支援:現実を「人間の自由意志とは」「時間とは」「目的とは」など抽象的な言葉でとらえ直す哲学・文学的な見方が新たな発想を生むきっかけにならないか?

 2)問いかけ:世の中の常識を疑う発想、世の中の背後にあるものをとらえようとするビジネスの枠を超える問いかけが、事業の課題解決やコーチングなどに役立たないか?

~~~~~

 

 哲学・文学の役立て方について、他にもいろいろなアイデアがないかという問いかけから、参加者にもあげていただきました。

【お薦めできる内容】

・利益・成長などの価値観を理解しつつ、その一辺倒がかえって利益・成長に逆効果になっている面もあること

・組織の論理の外にいる第三者の視点の提供

・直接・短期・必然の効果ではない、間接的・長期的・偶然的な効果の提唱

・ゆっくり、じっくりな価値観の取り戻し 成長を求めない価値、その他の価値観 最短経路ではない回り道の提唱

・具体的なものと抽象的なものの行ったり来たり

・ものごとは多面的であること

・そもそも何のために仕事や勉強をしているのか

・メンター的役割

・対話そのもの

 

【お薦めできる場面】

 3)直接関係ない話題にふれる:医師・看護師・獣医など死、社長が経営危機など深刻な事態に遭遇することが多い。自分ではなかなか頭の切り替えができないが、哲学・文学などにふれる機会があると発想の切り替えができる。

 4)さまざまな考え・価値観を知る:教員や企業など「こうあるべき」という考えが強い職場では、悩む人が出たり、発想が貧困になることが多い。哲学・文学などにふれることで、間接的によい職場になる。

 5)自分の振り返り、棚卸し:さまざまな価値観にふれることで、これまでの自分(や組織)を振り返り、これからの自分(や組織)を考えるきっかけになるのではないか。

 6)ひとりひとりの考え・価値観を集める:多様な方の価値観、考え方、その人なりの人生哲学を集めることで、マーケティング志向の企業や支持者を拡大したい政治家に役立つのではないか。

 

 「サービスがあればクライアントとして使ってみたい、まわりの人に薦めたい」という嬉しいお言葉もいただきました。

 「あるべき論を狭く考えずに、多様な考えや価値観の共存に寛容になれば」という賛同もいただきました。」

 引き続き、哲学・文学の内容・方法が直接役立つこと、直接は役立たないが「無意味の意味」的に役立つことなどを考えて実践・模索していきたいと思います。


てうがくをビジネスにできるか~ChatGPTに聞いてみました


 


Wear  Philosophy  事業構想案(12月時点:てつがく・人文学の視点  + 少数者の声)



いっしょにアイデア出し・企画・実施していただける方 募集中です!

 問合せ先 ibashomousou@gmail.com   お待ち申しあげております!