学び合い

だれでも先生。自分の得意なこと、学んだことを他の人に共有して、自分もhappy相手もhappy。

学び合いの場は「居場所」になります。学び合いといっても、別に知識を得るための勉強会のようなものに限らず、趣味サークルだって、お祭りだって学びの場になります。人と人とが一緒に活動する限り、何かしらお互いに影響を与え、学ぶことはあるはずです。ただ、それをその場限りにして「楽しかったね!」で終わってしまうのか、その後につなげられるのかで結果は全然違ってきます。

出会った人たちとつながりを持ち続け、新たな活動が生まれる、そしてまた学び合う、そんな循環ができるといいですね!


2024年度の学び合い〔今後開催予定のもの〕

次回の開催は企画中です。テーマを決めた読書シェア会のようなものを考えています。


2024年度の学び合い〔開催済のもの〕

凸凹おしゃべり会 わたしから始める3~ビクトル・エリセの割れたガラス 8月11日(日)11時~

台風近づく8月11日(日)11時から13時すぎまで参加者7名で開催しました〔atたまきさんサロン(青葉山)〕。初参加1名の方もいらっしゃり自己紹介に始まり、今回の話者・浅利信太朗さんの静かな語りであっという間の2時間でした。

 

浅利さんの話は、大きく4つの部分に分かれていたように思います。

1)自分がいまここで語っている経緯  公の仕事では、公平、効率や体裁を整えることなどで、取りこぼされるものが出てくる。みんなは、わたしからできている。私的な活動では、公から取りこぼされるものを拾い集めることがしてみたい。居場所妄想会の活動の試行錯誤にかかわったことがそのようなことを考える転機になった。

2)ビクトル・エリセ監督の「割れたガラス」という短編映画の紹介 「ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区」という大きな歴史の物語を描く映画の視線が、そこの閉鎖された紡績工場で生きた名もなき人々にフォーカスしていく点に惹かれること。歴史という大きな物語の断章である、小さくはかない個人の9個の物語、皆がこちらを向いている写真の不思議さ、写真に向かって弾くバンドネオン(アコーディオンの前身)の演奏…。

3)自分のターニングポイント (5月のマリの話をしていただいたカワイさんの問いへの返信をかねて) 小学生のころ自分ひとりの遊び場で出会った学区外の子の家に行き、帰りに違う道を通って一瞬で帰ってきた経験。現実が幻想であるような違和感。生きていることの不確かさは、絵本の中に迷い込んだしず(か)ちゃんの映画でも感じた。

4)残りの人生をどう生きるか  100年後には誰も覚えていない、でも確かにそこにあった誰かの人生の物語、誰かが生きていた痕跡、そういったものに強く魅かれる自分がいる。たまたま今日いっしょになった方、となりにいる方の話を聞いてみたい。

 

参加者からもさまざまな応答がありました。

・電車の中でたまたま聞こえてきたおばあちゃん同士の「若い時楽しかった」会話が戦後の混乱期の風景とともに自分に流れ込んできた感じがした。

・世の中のひとりごとを書き集めたらおもしろそう。

・死について暗くならずに語る場もあってよいのではないか。

・自分基準をなかなか越えられないこと、こうあるべき、こうなるはずを脱せない自分がいるので、ふわっと生きたい。

・工場というある意味で自分を持たなくてよい個性をはく奪され制限されたなかでの個人の違いや語りに惹かれる。

・予定調和ではなく破綻した物語もよいのでは。

その過程で、話者や参加者から取り上げられた作品・話題は以下のようなものでした。浅利さんの語りと参加者の相乗効果で、いつも以上に、他者を大切にしたい、映画や本、曲などの芸術作品の世界に行きたい・味わいたいと思わせる会になりました。

 

【取り上げられた作品】

ビクトル・エリセ「割れたガラス」

ジョー・ブレイナード「ぼくは覚えている」

藤子・F・不二雄「ドラえもん のび太のドラビアンナイト

 

【その他話者や参加者から取り上げられた作品・話題など】

 yumbo    「来たれ、死よ

 アンセルム・キーファー  巨大な絵  『アンゼルム』(映画)

 『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区

   ペドロ・コスタ 『あなたの微笑みはどこに隠れたの?』    アキ・カウリスマキ

 柴崎友香 『百年と一日』  

 森鷗外 『渋江抽斎』

 村上春樹 『アンダ-グラウンド』  別の声voiceを取り入れる 『海辺のカフカ』『1Q84

 帚木蓬生 『ネガティブ・ケイパビリティ―答えの出ない事態に耐える力

 デスカフェ

 ニック・ドレイク

 

案内文【日 時】2024年8月11日(日)11:00~13:00

【会 場】たまきさんサロン(青葉山)

【テーマ】ビクトル・エリセの割れたガラス

【発表者】浅利信太朗さん

【内 容】ビクトル・エリセ監督の「割れたガラス」という短編映画がずっと心に残っています。この作品は、「ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区」というオムニバス映画の一編として発表されました。閉鎖された紡績工場の食堂に、かつてそこで働いた人々が集まり思い出を話すという、ドキュメンタリーのような映画です。

 「ポルトガル、ここに誕生す」というタイトルとは裏腹に、映画の視線は、そこで生きた名もなき人々にフォーカスしていきます。そこで注目されるのは、歴史という大きな物語の断章である、小さくはかない個人の物語です。

 わたしは、100年後には誰も覚えていない、でも確かにそこにあった誰かの人生の物語、誰かが生きていた痕跡、そういったものに強く魅かれます。今この場所でこの文章を読んでいる、あなたの物語を知りたいと思っています。

 ですので今回は、いくつかの映画や散文を手掛かりに、まずはわたしから、自分の物語を話すことを始めてみたいと思います。

 

【取り上げる作品】

ビクトル・エリセ「割れたガラス」

ジョー・ブレイナード「ぼくは覚えている」

藤子・F・不二雄「ドラえもん のび太のドラビアンナイト」

 

【話す内容】

作品のこと

帰り道を間違えたままここにいること

入れ替わったしず(か)ちゃんのこと

 

【参加費】無料

【対 象】どなたでも

【申 込】不要・入退室自由

【主 催】居場所妄想会

【備 考】話者は一般人です。また、映画の上映はありません。


ポケット勉強会 ~ ニューロ・マイノリティ

初参加4名(午前中の初参加3名を含む)を含む12名で開催しました。

 人の脳・神経の多様性に着目し、少数派の脳・神経(ニューロ・マイノリティ)になかには、人間を特別視しない脳・神経回路があるという仮説にもとづいて、少数派を多数派に合わせるのは無理を強いている、という考えについて、さまざまな角度から意見が出ました。

多数派の流儀に合わせるのは苦痛、多数派の社会に適応することが本人の幸せではないという意見もあれば、目を見て話すだけでいいならば目を見て話した方が楽かもしれない、という意見もありました。

人間を分けても分けても能力社会のなかでは結局取りこぼされる人、端っこに追いやられる人はなくならないという意見もあれば、多数派とは違う脳や特性を持っていると言ってもらえると安心したり、違いを認め合える社会に近づくのではないか、という意見もありました。

感覚の鋭さなど多数派との違いをわかってほしいという願いもあれば、「みんな違ってみんないい」は自分を攻撃する敵も認めないといけなくなるので安易にいいとは言えないという指摘もありました。

日本社会の同調圧力、同質性の高さ、異論を認めない風土がなければ少しでも生きやすくなる、という多くの方の想いに対して、一度バラバラになったあとどのように個人をつくるのか(私はあなたのあなた)、社会をつくるのか(どこまで合意形成し、どこから個人の自由か)などの課題も投げかけられました。

自分自身は戦争のことを考えるとざわざわするが、戦時下で多くの人は相手を敵だと思うことで殺し合いが可能になるように、社会が変われば人に要求されることが変わる、いまはひたすらレベル上げ、数値を上げる社会で余裕がなくなってきているという見方もあれば、その社会と、ちょっと変わっている自分がどうかかわっていくかを試行錯誤するしかないのか、という見方も出ました。

多数派の人が少数派を理解するとともに少数派も多数派に思いを馳せること、人出不足社会のなかで少数派を排除していては社員が集まらなくなる社会変化への期待、LGBTQの方が異常という考え方からひとつのあり方という考えに変わってきたと同様に、発達障がいの方の感性・感覚・注意のあり方も社会のなかで尊重されるようになることへの期待などもあげられました。

この勉強会は、「わたしから始める1:健常と障がい」の流れで開催しました。「健常と障がい」については、このテーマについて話題提供してくださっている方、共催していただいた仙台スピーカーズビューロさんなどさまざまな方といっしょに引き続き考えていきたいと思います。

 

当日の資料は下記です。

事前案内【日 時】2024年7月15日(月・祝)13:30~14:30

【会 場】たまきさんサロン(青葉山)

【内 容】「ニューロ・マイノリティ」という考え方を ご存知ですか? 

 人の脳・神経の働き方はそれぞれ違うという多様性に目を向け、発達障がいなど少数派(=ニューロ・マイノリティ)の脳・神経の働き方は多数派の脳・神経の働き方と異なる、たとえば、人間を特別扱いする脳(他者の視線の意識、無意識に人の目を見る)とは違う働き方をしている、という仮説を提唱します。そして、少数派の脳を障がいというより「状態」であるととらえ、その「文化」を評価せずにありのまま理解しようとすること、多数派の脳に合わせることを強制しないようなダイバーシティのあり方を模索する考え方です。

 多様性の尊重をいかした人材活用が試みられるなか、経済産業省でも調査研究されている考え方です。

 今回は、1時間という短い時間ながら、横道誠・青山誠著『ニューロ・マイノリティ』北大路書房村中直人著『ニューロ・ダイバーシティの教科書』などの本から学んだことを紹介させていただき、「ニューロ・マイノリティ」「ニューロ・ダイバーシティ」という考え方を少しでも知っていただく機会になればと思い企画しました。5月から開催している「わたしから始める1:健常と障がい」の流れ(このHPの「学び合い」参照)での開催ですが、初参加大歓迎。テーマにご関心のある方のご参加をお待ち申しあげております。

【参加費】無料

【申込・対象】事前申込不要・途中入退室自由・テーマに関心があればどなたでも参加可

【主催】居場所妄想会  【共催】仙台スピーカーズビューロー


凸凹おしゃべり会~ストア派哲学と筋トレ 7月15日(月・祝)10:15~たまきさんサロンにて開催

【開催報告】初参加3名を含む10名で開催しました。ローマ時代のストア派哲学のわかりやすい点として、「苦痛と死を前にしたときの忍耐と平静さ」「宿命の受容・自然と調和した生」、できごとを避けられないものとして受容しつつ「宿命に対する人間の自律性」などの考え方が紹介されました。そして、「私たち次第のもの」「私たち次第でないもの」の2つに分けて、私がコントロールできる「私の思考と行為」を「私たち次第のもの」として律すること、それがやればやるだけ成果が出る「筋トレ」とつながることなどを想像しました。マルクス・アウレリウスが『自省録』のなかの「人生において君を守るために付き添ってくれるたったひとつのものは哲学」という一文から、他人は不確定要素になるけど、何か「裏切られないもの」をもっておくことなどを考えました。最後は「理不尽な目に合ったとき」のそれぞれの対処方法を紹介し合いました。

 

 

【日 時】2024年7月15日(月・祝)10:15~12:15

【会 場】たまきさんサロン(青葉山)

 

【テーマ】わたしから始める ストア派哲学と筋トレ

【内 容】仕事、人間関係、未来の心配。生きていると、このような事柄に否が応でも関わることになります。時には順風が吹く時もあれば、時には裏切られることもある。

 『塞翁が馬』とは言ったものですが、少し欲張れば、この世で何か一つだけでも「自分を裏切らないもの」が欲しくなるものです。

 ……そう、みなさんお分かりですね! 筋トレです!

 そして、私にとっては思想面の基盤・揺るがなさが必要でした。それがストア派哲学です。ストア派は紀元前3世紀ごろの古代ギリシャにて、ゼノンという人が始めた哲学の一派です。

 「哲学と筋トレ」何だか相反しそうな感じもしそうですが、この2つを交えて「わたしから」話を始めていければな、という会です。

【参加費】無料

【申込・対象】事前申込不要・途中入退室自由・テーマに関心があればどなたでも参加可

 


5/30 凸凹おしゃべり会~わたしから始める 健常と障がい:ラベルを変えれば…環境を変えれば…

【開催報告】参加者11名、初参加3名もいらしてくださいました。「健常と障がい」について、企画発案者からお話をいただいて、その後参加者からもそれぞれの考えを出したり相互に質問していきました。

・「社会でいいとされていることにあなたもそれがいいでしょうと当たり前のように同意を求められる」ことへの違和感

・「何者かにならなくてよい」「普通でなくてもよい」ということもわかるが、「何者かになりたい」「普通になったほうがよい」という気持ちを捨てることもできない

・人は自由に生きてよい。自力と他力(まわりに活かされている)のどちらも大事で、待つことあきらめないことも大事

・ラベルを貼ったり貼られたりはよくあること

・呼吸しているだけで幸せ、普通もいいという実感ももつ一方、普通にはなりたくないと感じている

・普通が欲しい、と中学で不登校のとき強く感じた

・発達障がいの人は個性や才能が豊かと言われるが、自分もまわりも普通な感じの方が多い。気づいていないだけかもしれないが個性や才能が豊かではないし、そう言われることにプレッシャーを感じる

・自分が以前にもっていた普通は投げ捨てた

・アングロサクソン系は自由に生き、お互いの違いも認めている気がして、生きやすそうである。ただ、階級人種など日本以上に差別や偏見も多いと聞く。日本の同調圧力は、自分では思ってもみなかった方向へ動かされ暴力的な感じがする。単純に日本がいい、アングロサクソンがいいという話でもないようである

・みんなと一緒にしていないと、「ズルをして楽をしている」「思いやり配慮が欠けている」などの圧がかかる

・人の生きづらさはどの時期に生まれるのだろうか? 小さい時からの人もいれば、自由にふるまってよくなる大学生の時期で起きることもある

・将来の夢を言わされる、持たなければいけないとされる、ことに違和感を持っていた

・「私たちは仲間だ」というふうに思わされ行動させられるのがイヤ

・「普通の人は別人種」と思えばよい。「これが普通、これが常識」と押し付けてくる人にロクな奴はいない

・まともに生きようとしている人が負い目を感じなければいけない社会は理不尽

・集団に所属していることを前提にすると場の空気が働くからか、異質なものと対立的になる。1対1で話すと折り合いがつく場合も多いと感じるのに

・仕事に生きがい、キャリアアップを過度に求める必要はないのではないか。ただ淡々と働く会社員でよいのでは

・健常者の圧力に負けてきた思いがある。健常者が水準を下げて障がい者に合わせてほしい

・自分がありたいと思う形ではない形に無理に矯正される力が社会にはあるが、その方が社会のまとまりがあり生産力も上がるから矯正され異質なものを排除する利点もあるのではないか

・自分が加害者の側になる可能性に気を付けていたい

・「個性なんだからいいじゃん」「みんなちがってみんないい」と素直に思えるのが不思議。受け入れられない自分がいる

・自己受容とともに、自分も世の中もわからないことだらけ、本を読んだり勉強したりしていくのが楽しそう

・苦しみ続けたい、楽に流れたくない、考え続けたい。なぜ苦しまないのか、悩まないのかと思うこともあるし、苦しんでいる人を見ると苦しまなくてよいのにと思う

・いまの貨幣経済が限界にきて泥船なのに、それに乗って逃げ切ろうとしている普通には見切りをつけてよい。普通とは異なる発想をする人が新しいお金のまわし方をつくっていける可能性もある。プログラマーなどはそうだった

・いまの経済は非正規・低賃金の労働者に支えられている、だまって奴隷になる人が多い方が得をする人もいる

・相手と同じ土俵に上がっても問題は解決しないような気がする、二項対立を脱したい

・「健常者を変える、社会を変える」を楽しく遊びながらできないか、たとえば「普通ではないことに着目する、エールを送る」ような活動もおもしろそう

・「何が起きるかわからない」「何をめざすのかわからない」活動をしてみたい

・世間の価値観・原理とは別の原理が流れるアジール的居場所をつくりたい

・居場所妄想会では当面自分の課題や関心を共有する「わたしから始める」、自分以外の他者(他の場所、他の動植物含む)との関係を問う「いまここではないどこかへ」を模索する活動を、参加者の語りや本・読書会を通じてしていきたい

・今感じている違和感をアピールして、人々の考え方を変えて行けるか

・健常者の価値観をもっている方と対話してみたい

 

ご参加いただき、さまざまな意見をお寄せいただいた皆さんに厚く御礼申しあげます。

皆さんのさまざまな想いが、今後どういうふうに展開していくのか、おもしろそうですね。

【案内文】テーマ「ラベルを貼る・貼られる・貼りかえる・はぐ・はがされる」と環境をめぐって、自由におしゃべり、意見交換してみませんか。たとえば、

・「ラベルを貼られない」ように過剰適応しているのではないか、

・「ラベルを貼られる」しんどさと楽さ(障がいの診断を受ける時の気持ちも含めて)、

・自己を理解するために「ラベル」があると説明がつきやすい、

・「ふつうというラベルを剝がされる」という側面もある、

・「だれがつけたラベルか」……

【日時】2024年5月30日(木)18:30~20:00

【会場】たまきさんサロン(青葉山)

【参加費】無料

【申込・対象】事前申込不要・途中入退室自由・テーマに関心があればどなたでも参加可

【共催】仙台スピーカーズビューロー 


5月26日(日)10:15~ いまここではないどこかへ1~アフリカ・マリという環境で 開催

5/26凸凹おしゃべり会は「いまここではないどこかへ1~アフリカ・マリという環境で」と題して、震災前に携わったマリ共和国で個人的な支援活動に携わられた方(カワイトモコさん)から、マリでの体験にまつわる印象的な思い出話をお話しいただき、参加者からの質問や感想をシェアするかたちで開催。参加者10名、話題提供いただカワイさんの親しみやすい話し方もあって、参加者からいろいろ質問も出て、マリに思いを巡らせる日曜日の朝となりました。

(話された内容)

・元々自分の心にあった疑問とマリに行くキッカケ

・1回目 帰国後の心境の変化

・まずは物資を集める(企業や友人に声を掛けた)

・現地でのコミュニケーション

・国内の移動手段(ヘリ、ラクダ、ボートなど)

・学校や子ども、地域の様子

・感動した景色、または大量繁殖する虫

・ドゴンの村で『国境なき医師団』に助けられた私

・ドゴンでシャーマンにお祓いされたこと

・マリの空港で職員に囲まれ脅され事件

・仏パリの夜道で銃突きつけられ事件(マリ入国前)

(感想)

 マラリア、大量の虫、怖い人や銃にもいい人にも出会いながら5回にわたってマリに行かれたこと、マリの何カ所かで学校への文具などの援助活動をされたことを、たんたんと語られたことが印象深かったです。スゴイ行動力ながら、そういう気負いもないのがいい感じに思えました。カワイさんのように身軽に、どこかチャレンジングな場所を旅したいという気持ちにかられました。

 土としっくいのモスクにあこがれていったのが、大自然と夕陽の風景をみたことがターニングポイントになられたそうです。「ターニングポイントは?」と参加者に逆質問されたのは、答えるのが難しかったです。まだまだ自分は普通なのかな、とも感じました。気持ちが動いたら、からだも動いてみることをしてみたいですね。

 幸せの国ブータンにも行かれたり、鹿児島の離島に住まれていたりしたことがあるようで、今度はそこでのお話も聞いてみたいです。

 カワイさん&ご参加いただいた方、ありがとうございました。

 

【日時】2024年5月26日(日)10:15~12:30

【会場】たまきさんサロン(青葉山)

【参加費】無料

【申込・対象】事前申込不要・途中入退室自由・テーマに関心があればどなたでも参加可



 

わたしから始める1~健常と障がい 4/23(火)18時~20時半 メディアテーク7階で開催しました

参加者7名。メディテークの7階フリースペースで、1名より障がい者から見た健常についての話題提起をしていただき、残り6名からそれぞれコメントしていく形で進めました。

【問題意識として出た話題】

・健常者は、自身の健常さ、この社会の健常さなどを疑っていないのだろうか。健常者の考え方を知りたい。

・障がい者は、健常者に比べて、劣っている、何か欠けている存在で、福祉は、障がいを健常に近づける取組みという考え方に、違和感を感じる人は少ないのだろうか。

・昭和の時代に比べて、より同質性を求められる社会、KYを求められ、生きづらさが増えている社会になっていないのだろうか。女性活躍や特別支援教育、発達障がい理解では進歩があったが、「発達障がい」というコトバのなかった昭和は、もっと健常さに幅があり、多様な存在がいても許される社会だったのではないだろうか。

・社会が変われば、健常・障がいのあり方は変わるのではないか。

・狩猟採集の時代は、多動で好奇心ある人が新たな餌場を見つけたりできたのではないか。ex『大地の子エイラ』~ネアンデルタール人に交じったクロマニヨン人の女性を描く小説もある。 

・いまの社会は、有用性・労働生産性などのものさしが優位になりすぎているのではないか。

・起業系・スタートアップの世界では、発達障がい的な集中力、オタク性、新しいものを生み出す力が歓迎される面もあるが、成功している方は多くはないか。

・人間にタイプがあり、健常者タイプの人は健常者タイプの人に、発達障がい者タイプの人は発達障がい者タイプの人に、共感や理解がわきやすいという考え方もある(例:二重共感仮説)

・「自分はこういう人だから仕方がない」という割り切り、あきらめをもって生きている気がする。切羽詰まった困りごとが金銭や生活上感じないので、そういってられるのかもしれない。

・いまの社会が、平等だとはとてもいえない。能力の有無、魅力の有無、できるできないで、差が出る社会。

・「働かざる者食うべからず」に抵抗したい。

・不登校経験などを話すと、それが自分のいまを形作った大切な経験だとしても、採用面接などで不利に働くことが多い。

・障がい者・弱者が健常者・強者に近づくようにがんばるだけではなく、健常者・強者が、障がい者・弱者に下がってきてもらうことも必要ではないか。

 

【どうしていくとよいか】

・健常者、健常者中心の社会を変えようとする活動、働きかけはあってよい。

・届く人にだけではなく、届かない人にも、別の考え方を届けたい。

・健常者も社会も、差し迫った必要性がないと変わらない。変わらなければいけない、という内発性がないと、声も届かない。

・健常者とか、社会とか、主語が大きくなると、ものごとを正しくとらえられなくなるのではないか。

・個人的なものがそぎおとされる活動は、よいものを生まないのではないか。

・社会、集団を変えると、作用反作用の法則で、反発も大きいのではないか。

・押されたら押し返す活動は大切でもあるが、けんかになりやすくもある。

・自分を出して、健常者、健常者中心の社会を変えようとして、疲れてしまうのは怖い。

・何を言っても許される、という安全な場所は欲しい。

・健常者、壁側を無理して変えようとしても難しいので、自分がおもしろいと思うことを楽しむのがよい。

・楽しむだけでよいのか、自分たちの居場所をつくるというだけでよいのか、という疑問はどうしてもわいてくる。

・以前の読書会でも出た『手づくりのアジール』(青木真兵著)をつくる、みたいな発想はいい。アジールは、網野善彦さんなどが中世史のなかでメジャーにした考え方。

・居場所づくりは大切。居場所というコトバが、不登校支援など福祉的なところから出てきているのは事実なので、居場所というコトバに違和感を感じる場合もあるのでは。

・ひとりひとりにアプローチする方法で、考え方がだんだんメジャーになっていくとよいのではないか。

・何か新しいことをしていて、いろいろな考え方を発信、交換して、お互いに変わっていく、その輪が広がる、いつの間にか社会が変わっているというような活動はできないか。

・社会に、いろいろな場ができていくのはよい。対話の場の複数性は必要。

・宇宙人、異質な他者とどう接するかが求められる社会になっていくのではないか。

・他者ばかりではなく、ネコとふれあったり、自然のなかに自分を置く、自然と向き合う、自分と向き合うこともいい時間。

・アンチでも、エネルギーがあるのはいいこと。

・歳をとると、ものごとの表裏・陰陽は一体という風に考え丸くなりがちだが、それが社会を変える力を奪う面もある。

・金銭的、生活的、悩み的に切迫していると、このようなことを考える余裕がなくなるので、私たちは、まだ恵まれている。

 

初対面のなかもいるなか、話題提供いただいた方への、さまざまなメッセージがありました。

現状あるさまざまな活動の情報交換もありました。

「わたしから始めて、どこまでいけるか」にトライしたくなる気持ちが強くなりました。

 

次回は、5月6日(月・祝)に、話題に関連する本や考え方を持ち寄り話す会(関連しない本でもOK)をしていきたいと思います。

会場などが決まり次第、あらためてご案内します。

わたしたちは何をめざすのか 4/7(日)15時30分~17時 メディアテーク7階で開催しました

活動を通して、何をめざそうとしているのか、参加者7名で、いろいろお話をしました。

・私たちそれぞれの個別的な関心や経験や想いや悩みから出発する、ゆるく集まることを大切に、読書会、凸凹おしゃべり会、学び合いなどを継続したい。

・メンバーの広がりは大切。仲良しグループをつくりたいわけではない。

・メンバーそれぞれのバラバラを大切にしたい。今日時点ではまとまっていないが、何らかの統一したコンセプト(居場所、余白、アジールなど)をつくることができたら、それはよい。

・対話的な活動をしていきたい。

・結論がわかっているような予定調和的・目的合理的な活動はあまり気が進まない。

2023年度の勉強会・学び合い

凸凹おしゃべり会 2/20(火)18:30~ 青葉山「たまきさんサロン」で開催しました

参加者7名から、「環境と生きづらさ」をテーマに1人5分ずつぐらいいまの課題などを話していただき、相互にコメントしあいました。

最初のふたりは、偶然ながら「必要なものをそぎ落としていって最小限のもので生活するミニマリスト的な環境」を好む方で、関連する話題を提供いただきました。「そんなにものが少ない生活で大丈夫?」と言われることも多いそうですが、執着しない感じにあこがれました。「整理できない」「ものが多い方が安心」などの方や、「自分にとって大切なもの」があることをうらやましがる声も出ました。

「働かざる者食うべからずに挑戦してみたい」「生活の分だけ働く」「労働にとらわれない」生き方を望む方、「公と私が一致できれば幸せだが、分けてもよい矛盾していてもよい、と考える方が楽になれる」と考える方もいました。環境に合わせて「チューニング」が自在にできればよいのでしょうか。

「~しなければならない時にできるが、それが自分の主体的な行動かと言われると疑問を感じる」方、「お金稼げればそれでいいのか」と感じている方、「仲良く生きたいと思うが心が傷つけられる経験をした」など、さまざまな「生きづらさ」についてのもやもやも出されました。他者との関係の中で自分をつくっていくことに納得できるとよいのでしょうか。内面の自由を侵されたくない、という危惧も話題に出て、近未来を描いたアニメPSYCHO-PASS」、「葬送のフリーレン」などの話題なども出ました。管理が進み権威主義や強い社会のなかで、「よい」とされる同じ方向を向くのではなく、ちがいをそのまま認め合う知恵を人間は持つことができるでしょうか。

全体として、参加者の皆さんは多くを望むのではなく、自分にとって大切なものがある環境で生きて行きたいという志向性を感じるものでした。精神的な調子が乱れると場も乱れる、などの関係性も話題になりました。最後は「見に見えるようにする、名づける」ことの大切さもわかるし「目に見えるようにしたり名前をつけたりすることで失われるもの」にも目を向けたい、という趣旨のお話をいただいたところで時間切れとなってしまいました。

 

終了後も「あれから数日経った今日も、誰かがお話していたことを考えたり思い出しています。参加できてよかったです。とても充実した時間でした」というようなメッセージをいただいています。

 

一期一会のおしゃべり会ですが、また4月以降に開催の折には、初めての方も含め、さまざまな方とお会いできることを楽しみにいたしております。

 

【主催】 居場所妄想会 【共催】仙台スピーカーズビューロー 


【日時】 2024年2月20日(火) 18:30~20:00

【場所】 たまきさんサロン(青葉山)

【内容】生きづらさは、人間関係、他者、組織、社会、自然など外部環境から生まれることも多いと感じます。一般には他者をはじめ外部環境を変えるのは難しいので、自分のものの見方を変えようとするが多いものです。しかし、環境を変えれば、生きづらさが減ることもあると思います。

 今回の凸凹おしゃべり会では、「環境と生きづらさ」をテーマに自由におしゃべりしたいと考えています。テーマに関心のある方のご参加をお待ち申しあげております。

【費用】無料

【申込・対象】事前申込不要・途中入退室自由・テーマに関心があればどなたでも参加可

【会場アクセス】 たまきさんサロン(青葉山)(仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学大学院環境科学研究科棟)

   アクセス 地下鉄東西線、青葉山駅 南1出口より徒歩3分 https://www.tamaki3.jp/salon/access/ 

   無料駐車場有 (青葉山駅前駐車場ではなく、宮城教育大学手前から入る東北大学・環境科学研究科棟ウラの駐車場をご利用ください)

【主催・問合せ先】 居場所妄想会 メール ibashomousou@gmail.com までお問合せください。

【共催】仙台スピーカーズビューロー 


「私の選択は正しかったのか(てつがく的視点から)」1月18日(木)19:30~開催しました

【日時】 2024年1月18日(木)19:30-20:30

【場所】 TOMI+ とZoomオンラインのハイブリッド 

【主催】富谷塾 【発表者】 古藤隆浩(居場所妄想会)

【内容】人生・仕事のような大きな話から行くお店・着る服まで「私の選択は正しいのか」「正しかったのか」は私たちの迷いや悩みの種。てつがく的視点は、そんな迷いや悩みを吹き飛ばしたり、よりよい選択に寄与できるかもしれません。

 配付資料にもとづいて、自分で選択するしかない現実、すっぱいブドウを生きること(排除とともに生きる)、さまざまな価値の存在、価値の両立思考など選択に関するてつがく・人文学的視点を紹介しました。

 また、「選択に困っている自分(または他者)はどういう状態にあるのか」「自分の選択の基準と矛盾や2つの選択基準を両立させることを考えてみる」のワークに取り組んでみました。

  最後のコメントでは、「人の評価を基準に選択してしまう」「選択肢は多いと迷うだけで決まっていた方が楽なことも多い」「選択したけど続けられない心理は何か」「大学生の時は”自由”に選択できた」「自分の選択基準を考えられた」「自分の価値観からの声に耳を澄ましワクワクする方向で選択したい」「新しい発想をするために選択肢を増やしたり減らしたりすることをしようとしている」などの声があげられました。

【発表資料】下記PDF資料参照ください

ダウンロード
118私の選択は正しかったのか発表案 (117時点) .pdf
PDFファイル 906.4 KB

茶活部(富谷塾部活)に参加してお茶について学びました

1月4日(木)10:00~11:30 お茶を2種類、2通りの入れ方 合計4つの味を楽しみながら、お茶の歴史、製法、入れ方、産地(九州のお茶が独特)、容器や水、温度による違い、カフェイン・テアニンなどの成分と健康など、茶活部部長まきよさんに、いろいろな質問をさせていただき、いろいろお答えいただきました。


シリコンバレー自主報告会 12/21(木)オンラインで開催しました

12月21日(木)19:30~21:00 Zoomオンライン開催しました。
 ※報告者 古藤隆浩 + 本多史洋 (J-StarX 地域起業家育成 一般コース バッチ2 シリコンバレー 富谷市枠派遣者)
   報告者の経験と感想の違い、参加者からの疑問や感想の共有を主目的に開催しました。本多さんの経験や学び、私が知らないことも多かったです。

3つのパートに分けて開催しました。質問や感想をいろいろいただき、ありがとうございました。

学んだこと多かった経験ですので、今後もポイントをしぼって深掘りした報告会を開催していきたいと思います。

 

(前半30分 シリコンバレーとJ-StarX に関する一般的な話)

①シリコンバレー・スタンフォード大という場所 

   ヒッピー文化「自由」 + 産学連携「知」がビジネスを生み出す

   d.school

②成功体験の後追いをしていていいのか

   成功体験に学びつつ、批判的視点、別の視点をもったほうがいいのでは!?

③投資と融資  失敗を許す文化 投資は返さなくてよい

   ピッチがうまくて納得させられれば投資は得られるかも  たまたま現地の方とのお手軽(?)ピッチの場にも遭遇

④Startupと地域での創業  

   急成長・急拡大をめざすStartupとこじんまりとした地域での創業は考え方がかなり違う。

   日本ではそもそも起業が一般的ではないので、ごっちゃでいいのかもしれない。

⑤海外で稼ぐ選択肢  円安+物価高 生活費、企業からしたら駐在員費も高いが。

   若い人にはお勧め。その際、USAの大学教育を受けていることはひとつの信頼の証。

➅ ChatGPT AI 

 世界を変えるかも  Slackにくっつけて使うソフトをつくっているStartup会社の若手社長が参加者にいらした。

⑦ AppleとGoogle

 ビジターセンターはGoogleの方が文化的な印象。Belonging(所属)や教育

 でも、各社、きっと次の戦略、いろいろ考えているんでしょうね!

⑧ 教育的視点からは大変いいプログラムだった  海外に目を向ける意味。私は見たいものしか見ていない典型ですが、得られることはたくさんあった。

  シリコンバレー体験 とてもいいです。ぜひ来年あればご応募を!

⑨ 前半の質疑応答

 

(中盤30分 ネタバレを含む具体的な経験を通じた感想)

a)サンフランシスコの日本人総菜屋デリカ  岩田康弘社長 rf-1 の息子さん。

  サンフランシスコのフェリービルディングで惣菜(SOZAI)と弁当店「DELICA rf-1」を経営するロック・フィールド・カリフォルニアの岩田康弘社長。

  サンフランシスコは、米国の中でもオーガニック志向が強いので、こうした素材を使った惣菜、弁当の評判は上々という。

  味をアメリカ人合わせなかった。ひじき、最初アメリカ人にめちゃくちゃ言われた。

   >>でもわかってもらえるはず!  

b)バークレーの倉庫街 地方活性化の参考 日本人ワイナリー Noria

  日本食ブームに合わせて、日本食に合うカリフォルニアワインを日本人がつくる

  12/23のクリスマスパーティーで出てくる予定(私はいけませんが)です。ご試飲を。

c)コーヒー マシン屋さん xBloom 

  コーヒーおたくじゃないけど、テックおたく。アイデアはとてもおもしろい。

  こんなことにお金出してくれるんだ! 

d)物質的価値・金銭的価値以外の価値もあるのでは?

  お金持ちになってしたいことが、イオンの高級版みたいなショッピングセンターで電気自動車買うことなの?

  バスガイド 上野畑さん 「シリコンバレーなんてそんなもんですよ、でも学ぶことも多い」

e)サンフランシスコ ヘイズバレー

  オーガニック 志向 SDGs志向  アメリカ全体がそういうわけではない。

  旧アメ車は地方都市の若者文化になったかも(伝統的なアメリカが好きな人もいる)

f)バークレー 日本人留学生3名への質問

  脱資本主義 成長とは何か 気候変動に挑戦したい

 メンター tierⅣの森下さんとの雑談         

  文化的価値をビジネスにするのはとても難しいのでは 

g)メンタリング

  非常にいい経験 

  てつがく・人文学少数派だけど、どこかにわかってくれる人がいる、と思えた。

 

(後半20分)

h)全体質疑応答 


【私の自由な意志は本当に私が決めたものなのか】11/28(火)夜オンライン+会場で開催しました

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富谷塾主催・OneDayTeacherイベント「私の自由な意志は本当に私が決めたものなのか」

会場参加6名+オンライン4名の10名で開催できました。

上記資料にもとづいて8つの点から自由意志への見方を紹介、「青信号で横断歩道を渡る人がなぜそうしているのか」を考えてみる5分ワーク、「自由意志がないと考えれば寛容になれるかも」などを発表しました。

参加者からいただけた感想として、

「難しかった」「私たちの意志がいろいろなものに影響されていることがわかった」

「中動態や欲望の三角形の考え方は、とてもおもしろかった」とともに、

「自分がつらいとき、このような考え方があると気持ちが楽になれる」ということは多く出ました。

「自由な意志について、私が決めていなくても問題とは感じない」というタイトルに含まれた無意識の価値観を問う点、

「動物は言語はもたないとされているが、意志や感情はもっているように感じる」と動物からの視点、

「起業の業界は、自由意志を重んじているのではないか」

「スタッフとして忙しくて集中できずに仕事をしていた点で自由意志を考えられた」などさまざまな見方もあげていただき、

発表者としても、大変有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

  ご参加がかなわなかった方も、上記当日配付資料ダウンロード可能です。

 よかったら、考えてみてください。不明点ご遠慮なくお問合せください。

◆開催概要

【日時】11.28(火)19:30~20:30 途中入退場自由

【会場】オンラインZoom & 富谷市内TOMI

 【内容】私たちがよく使う「自分の意志」「自分の考え」が、本当に自分の意志、自分の考えなのかをあらためて考えてみませんか。

 自分が自分に、親が子に、上司が部下に「自分の意志で決めたんだから」と言うことが、自分や他者を勇気づけることもあれば、苦しめ誤った選択に至ることもあります。

 他者や社会の影響、無意識や本能、脳や神経の影響、責任と自由意志、原因帰属、中動態、欲望の三角形、みずからとおのずからなど自由意志論をめぐる様々な考え方を紹介しながら、具体例やディスカッションをまじえ考えていきたいと思います。

 哲学・人文学の知識が、より生きやすい社会をつくるための一助にならないか、その試みの一環です。ご参加をお待ちしています。



【凸凹おしゃべり会】 悪口と客観性の落とし穴 たまきさんサロンで開催しました

 5名の参加者で、11/9(木)18:30~20:15 たまきさんサロン(地下鉄青葉山駅近く)で開催しました。

 『客観性の落とし穴』をコンパクトに紹介いただいたさかいさんの語りは、「客観性」とどう向き合うか、とても頭の整理になるものでした。初参加の2名の方、前回参加1名の方とも、積極的に問いかけていただいたり、ご自身の問題意識を話していただくことができ、主催者と参加者の立場を越えて、おしゃべりする会にすることができました。

 「それぞれの幸せ、それぞれの価値観」「それぞれでよいのか」「二項対立を超える思考、グラデーション的なもの」、まんがの話題など準備していたのとは違うテーマについての偶然的な語りの場にもなり、新鮮な参加後感でした。

 さかいゆうたさんから当日提示・配付いただいた資料を以下に掲載させていただきます。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

 

◆開催趣旨

【内容】みなさんが体重や血糖値を気にするのは自身の健康のためですか? それとも国の財政の健全化のためですか?
  また、障がい者のリカバリーにおいて、「就労して納税者になる」ことがゴールなのでしょうか?
  生産性で人の価値が測られてしまう現代社会の生きづらさや、それを乗り越える方向性について、いっしょに考えてみませんか?
 【進め方】1)『客観性の落とし穴』(村上靖彦著 ちくまプリマー新書) をもとにした仙台スピーカーズビューロー さかいゆうたさんの語り
      2)参加者からの応答
      3)フリートーク

 

 【申込】 申込不要 無料  どなたでも参加できます 当日会場へ
 【共催】 居場所妄想会 + メンタルへルスプロモーションセンター 仙台スピーカーズビューロー

【起業・副業など働き方について考えよう】~富谷塾妄想ミーティングとして開催いただきました

 10名の参加者で、10/12(木)19:00~20:30に富谷市まちづくり産業交流プラザ(TOMI+)で富谷塾妄想ミーティングとして開催いただきました。

◆趣旨

「出会いと学びの場」の富谷塾のひとつの柱は「起業」ですが、そもそも「起業」「副業」「個人事業主」の目的や働き方、「被雇用者」として働くことと比較したときのメリットやデメリットなどを考えたことはありますか? この妄想ミーティングでは、そういった「働き方」をテーマに妄想します。

 

◆企画者の提案

【A 今日の妄想ミーティングの目的】

1)参加者それぞれが➀組織の中で「被雇用者」として働く、②組織を出て「個人事業主」「起業家」として働くメリットデメリットに思いをめぐらせていただいて、共有したい。

2)どういう働き方が妄想できるか。組織か自営かの二項対立を超える何か新しい働き方はないか。

 

【B 働く目的=働くことで実現させたいこと をあげてみよう】

M1)そこそこの「お金」を稼ぐため ・ 多くの「お金」を稼ぐため

M2)自分らしさを発揮するため 自分の成長(能力と現実の差を超える)を感じるため

M3)他者に喜ばれるため・社会をよくするため

M4)安定欲求―新奇性欲求 それをバランスよく満たす

 

【C 働く際に避けたいこと をあげてみよう】

D1)大変さ・辛さに見合った「対価」がもらえない

D2)自分らしさを失いたくない 自分がイヤなことはしたくない

D3)他者に嫌がられる・社会を悪くすることはしたくない

D4)能力と現実のギャップを感じたくない(バーンアウト、うつ、不幸―安定を失いたくない)

 

 ◆働き方について参加者のさまざまな考え方

【D 妄想を膨らませる1stステップ~~皆さんはどうですか?】

組織の中で働いている人、個人で働いている人、働いていない子どものことなど参加者10名のそれぞれの現状を共有するところから始めました。

多くの納得を得たのが「自分の気持ちを置いてきぼりにしない」働き方と「他者のニーズ×自分のワクワクが重なるところ」を見つける働き方。

他にも、・成功失敗さまざまな経験を多く積み自分で考え進むことによる成長

    ・好きなことを仕事にした途端、ちょっと違うなどを感じてしまう現実

    ・「女だから」「男だから」「後継だから」など枠にはめられることへの反発を感じている人とその対処の仕方

    ・稼ぐことや安定よりも、生きる喜びを感じてほしい

    ・組織の活性化のために起業家の生き方を学び、それをまわりに教え伝えて自分の成長にもつなげたい

    ・お客さんを得ること、利益を出すことのために、自分らしさを失いたくない

    ・誰かが喜んでくれること、それを自分で追求していくこと

など、皆さんがしたいさまざまな働き方が出ました。

 第2弾でより具体的な実現方法を考えていきたいと思います。

【ニッチなおしゃべり会】 牛と馬と豚とペットと人 開催しました

 8人の参加者で、牛や馬、犬と猫と人との話から、家畜と比較しての人の生き方の話へと流れていきました。

 馬も牛も人のことを仲間だと思いよく見ている、自己防衛の心や筋肉の緊張を見抜く、馬は人との間でもリーダーの座を狙っていて人の力不足を感じるとからかったり馬鹿にした態度をとる、牛は人にかまってほしく甘える態度を見せる、新しい群れができると順位付けの争いが始まりリーダーや序列が決まると落ち着く、牛は馬ほど大切にされていないが人に関心、草食動物は遠くの方がよく見える場合があるなど家畜の行動について、実体験からのさまざまな話題が寄せられました。

 

 岩手県に伝わる馬と結婚する娘の「おしらさま」の悲しいお話、遠野の方は小さいころ100の物語を教えられるなどに始まる家畜とのコミュニケーションでは、ホースセラピーにもさまざまな考え方がある(華原朋美などが乗馬で活用)、馬のトレーナーやマネジメントではないホースマンシップの考え方、馬をパートナーとして馬のボディランゲージから何を伝えようとしているかを理解する、家畜と接していると人も心を開かざるを得ない、などの考え方も紹介されました。

 

 発展しての人間の生き方の話では、矛盾とどう折り合いをつけるか、矛盾を矛盾としない考え方と何でもありにならないことの区別、「あなたは生き物だ」という中村桂子さんの一言に肩の力が抜けた、人間の家畜化への疑問、社会を変えたい・無関心ではいられないけど自分のエゴかとも思う、努力してもできない人だけど頑張り続けることが大切/頑張り続けないことが大切、動物のように生きたい、社会的順位づけが低い動物も不幸ではない、ことばは100%人間の心を表しているわけではない、人間って何やっているの、なども出ました。

 

 初参加・初対面の方も来ていただき、終了後立ち話が続いたり、時間のある方はサイゼリアで夕食に行く交流も生まれました。ご参加いただいた方ありがとうございました。

 

 今後も、何かニッチな話題で、関心のある方がふらっと来て話に参加できる場を開きたいと思います。請うご期待!?

(上)馬の耳から馬の感情を理解する様子の話題提供などおしゃべり会の様子。

(下)仙台市環境局関連施設の「たまきさんサロン」のある東北大学青葉山新キャンパスの風景。地下鉄・青葉山駅から徒歩3分、図書室などもあります。


【開催案内】牛と馬と豚など大型動物、犬・猫・鳥などペットの行動や性格、家畜やペットなど人と仲の良い動物と人とのコミュニケーションなどをテーマに語りあう会を開催します。

 

【企画構想内容~ニッチな関心でつながろう~】

 下記のような牛と馬と豚など大型動物、家畜の仕事のご経験をお伺いしながら、ペットも含めた動物と人との関係を考えてみる学びと出会いの場

 

■現在も牛馬の仕事に携わっておられる方

 1)主に牛が専門の獣医さん  いまは他の獣医さんの助っ人獣医さんで酪農農家訪問をされている方

 2)東松島の 美馬森 八丸牧場  で馬を飼っておられ、ホースマンシップ 馬のストレス などにお詳しい方 

■過去に牛や豚の仕事に携わっておられた方

 3)鹿児島県の宝島で牛飼いをしていて、その後北海道でチーズ修行をし、宮城県で起業した経験がある方

 4)以前豚を飼っておられて、その後心理福祉職にめざめて通信教育で学び資格取得後仕事にされている方

  

【日時】8月22日(火曜日)18:30~20:00 

【会場】せんだい環境学習館 たまきさんサロン (仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学大学院環境科学研究科棟)

   アクセス 地下鉄東西線、青葉山駅 南1出口より徒歩3分 https://www.tamaki3.jp/salon/access/ 

   無料駐車場有 (青葉山駅前駐車場ではなく、宮城教育大学手前から入る東北大学・環境科学研究科棟ウラの駐車場をご利用ください)

【参加費】無料

【申込】 申込不要 当日直接会場へ 


美馬森八丸(みまもり はちまる)牧場 「馬と森の癒しプログラム」を体験しました

2023年7月23日(日)10:00~12:15ごろ

馬とのコミュニケーションにトライしてみたくて、東松島市の美馬森八丸牧場のイベントに初参加。

馬は鼻同士を寄せ合って挨拶するそうです。人が馬に挨拶する場合は、手の甲を出すところから(鼻と手で握手)。挨拶がすんでから、馬が心地よいと感じるたてがみのあたりのスポットをさわると、馬はまばたきの回数が減り、うっとり。

暑さやあぶなどで疲れている馬は、人が手を出しても興味を示さず、牧場の方が元気づけると応じてくれるなどとても興味深かったです。馬にだって、コミュニケーションしたくない気分の時もある、というのがおもしろく感じました。また、挨拶抜きでいきなりさわられたら、驚きや危険を感じたり…。

 

後半のミニコンサートは、無理に拍手したりせず、森の中でナマの美声を聴き、リラックスできる進め方。

馬、音楽、フレンドリーで元気な牧場の方、参加者の方と接し、「回復」の時間をもつことができました。

ミニコンサート(sakuyaさん)、ホースマンシップの解説(八丸さん)、まき割り体験など2時間で充実したプログラム。



ホームページ作成情報交換会

 自分の活動・事業のHPを自作・更新しようとする方で情報交換会しませんか。

 このHPをjimdoで自作し割と容易に作成できましたが、もっとよくしていく方法あれば知りたい感じです。

 WordPressなどjimdo以外で作っている方との情報交換の場にもしたいです。

ご関心のある方、随時お知らせください。

(初回情報交換会の内容イメージ) ホームページをつくるの意外に簡単?~①このHP作成経験から ②参加者それぞれの経験から

(参加費) 無料 (問合せ先) ibashomousou@gmail.com 

(主催)ゆるカウンセリング研究会 (担当:庄司)+ 居場所妄想会(担当:古藤)


2022年度の勉強会・情報交換会(開催済みのものの一例)

取材のいろはを聞いてみよう!

【日時】2022年10月18日(火)18:00-19:00

【場所】TOMI+(zoom配信あり)

【趣旨】11/3に行われる「だれでも凸凹文化祭」で、富谷塾生が当日の様子を取材をして記事を書くことになりました。それに向けて、河北新報社の記者であり塾生の肘井さんが取材の仕方などを教えてくれます。

文化祭の取材はできないけど興味はある!という方、覗いてみませんか?

 

【開催報告】取材のTipsをお伺いし、成果物として「そうだ、TOMI+に行こう! だれでも凸凹文化祭 開催レポート」を作成しました。

マルチタスク解消法・全体最適とは?

【日時】2022年9月10日(土) 16:30〜17:30

【場所】TOMI+

【内容】毎日、業務に追われてバタバタしていませんか?

そんなあなたは一生懸命頑張っていますが、いつかは辛くなってしまいます。

思考を変えるために、マルチタスク解消方法を論理的に理解しましょう。

富谷塾居場所妄想会メンバーの伊藤正毅さんが、この半年間実証実験をして飛躍的な成果が出た事例をYouTubeを見ながら解説します。ぜひ、日常業務でお困りの方はお越し下さい。

【開催報告】実際に参加者みんなで実験をしてみて、マルチタスクの効率の悪さを改めて再認識することができました。今回の内容は自分自身が何かに取り組む際だけではなく、上司が部下に対して仕事を振るようなときに役に立つ内容でした。

浮世離れした専業ユーチューバーから学ぶ! ユーチューブでの舞台裏は現実世界でも役に立つ事がいっぱい

【日時】2022年10月9日(日) 17:30~18:30

【場所】TOMI+(zoom配信あり)

【趣旨】今回お話をしてくれるのは「草刈りヒデちゃんねる」を運営している高橋秀和さん。チャンネル登録者数 1.81万人!ユーチューバーだけで生計を立てている専業ユーチューバーです。

・YouTubeの裏側を知りたい

・もっとSNSのフォロワーを増やしたい

・自分の物やサービスを売ってみたい

・専業ユーチューバーと言う浮世離れした人物を見てみたい

そんな方はぜひご参加ください! 参加費は無料です。

《内容》

・ぶっちゃけYouTubeは儲かるの?

・YouTubeの6割以上は他者(社)のものまね

・新しいトレンドに乗る事は成長に繋がる

・コメントが荒れない、現実世界のクレーム対策につながる

【開催報告】「浮世離れした専業ユーチューバーから学ぶ! ユーチューブでの舞台裏は現実世界でも役に立つ事がいっぱい」

10月9日 #TOMI+「草刈りヒデちゃんねる」 高橋秀和さん

専業ユーチューバーのお話を初めてナマでお伺いしました。あきらめないことと地道な努力をされていることを、痛感しました。

 

参加者はいつもの勉強会・読書会より大幅に多く、オンラインを含めて17名の方にご参加いただきました。みなさん関心が高いようなので、第2弾もまた企画したいと思います!